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itパスポート試験


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itパスポート試験 [2023/08/27 18:42]
moepapa
itパスポート試験 [2024/02/11 21:08] (現在)
moepapa
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 2007年12月に発表された新試験制度のスキルレベル1(スキルレベルは1~4が設定されていて、その中で最も簡単な試験)に相当し、2009年春期試験から開始された。試験の実施に関する事務(試験事務)は、独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成センター国家資格・試験部が行っている。 2007年12月に発表された新試験制度のスキルレベル1(スキルレベルは1~4が設定されていて、その中で最も簡単な試験)に相当し、2009年春期試験から開始された。試験の実施に関する事務(試験事務)は、独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成センター国家資格・試験部が行っている。
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 +==== 概要 ====
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 +ITパスポート試験は、初級システムアドミニストレータ試験(以下初級シスアド)の後継試験として捉えられることもある。しかし、対象は「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」であり、その性質上、初級シスアドと比べて難易度は低くなっている。
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 +ITパスポート試験は初級シスアド試験の一部を承継し、初級シスアドは2009年春期試験をもって廃止された。初級シスアドはITパスポート試験のレベルを包含し、合格者はITパスポート試験の合格レベルに達しているとされている。初級シスアドの試験内容については当資格と、スキルレベル2に位置づけられた基本情報技術者試験(FE)に吸収された。
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 +ただし、後述するように試験内容がテクノロジ系の問題だけでなくマネジメント系の問題と、ストラテジ系の問題も多くIT系の試験ではあるものの商業知識も求められている。
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 +いわゆる「社会人経験の有無」がマネジメント系問題とストラテジ系問題の正答率に関係している。また、他のIT系資格と比較して非IT系企業出身者の比率が高いのも特徴である。IT系企業でもITパスポート試験を推奨しているものの、実務としてはプログラム言語やテクノロジに関して理解度を測るには判断材料として乏しいため、評価の判断材料には基本情報技術者試験(FE)以上を用いるケースが多い。反面、非IT系企業ではマネジメントやストラテジの理解度と、IT系企業の人材ほどではないもののITパスポート試験でコンピュータシステムやサーバに関する知識などの理解度を測る判断材料になっているケースもある。そのため、金融庁や佐賀県など、職員にITパスポート試験を推奨している公共機関もある。民間企業では金融業界からの受験が増加しているとされる。
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 +事務系の職種を目指している人にとっては、日商簿記検定や秘書検定、MOSなどと共にオススメの資格と言われることもある。また、一部の大学ではITパスポート試験の対策講座が用意されている場合がある。
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 +受験に関しては老若男女問わず幅広く対象としている。試験申請に際し、年齢や実務経歴等による受験制限はない。2021年現在、合格者は最年少が8歳、最年長が86歳である。
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 +2011年11月25日より国家試験では初めてComputer Based Testing(CBT)方式が採用され、試験は全国101会場で随時行われる。また、実施日時は会場ごとに異なる。ただし、身体の不自由によりCBT方式の試験を受験できない受験者については引き続き年2回筆記方式等によりITパスポート試験を実施する。それに先立ち、2011年1月17日から2011年3月27日までCBT方式のリハーサル試験が行われた。リハーサル試験では合否判定は行わず試験結果は得点のみ表示した。
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 +2011年度の秋期試験までは基本情報技術者試験(FE)や応用情報技術者試験(AP)などと同日の4月第3日曜(春期試験)と10月第3日曜(秋期試験)の2回行われ、大学や専門学校校舎といった他の情報処理技術者試験と同じ会場で筆記試験形式で行われていた。引き続き、身体の不自由等によりCBT試験会場で受験できない人を対象として、筆記試験形式が特別措置として同じ日程・全国すべての試験会場で行われている(身体障害者手帳または医師の診断書提出が必須のため、健常者は筆記試験での受験自体できない)。
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 +本試験は情報検定(J検)やICTプロフィシエンシー検定試験(P検)などと並び、入門編の情報処理の試験と位置付けられているが、世間での認知度は国家資格である本試験が最も高い。
  
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-==== 概要 ====+==== 出題範囲 ====
  
-ITパスポート試験は、初級システムアドミニータ試験(以下初級シアドの後継試験して捉えられることもある。しかし対象「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識を、情報技術に携わる業務就くか担当業務に対して情報技術を活用していこうとするであり、そ性質上初級シアドと比べて難易度低くなっている。+出題範囲は上位区分の基本情報技術者試験キルベル2)や応用情報技術者試験(スキルレベル3)とほぼ同じであるITパスポート試験で基本情報や応用情報の内容をより浅く基礎的にしたのが出題される。またITパスポート試験では基本情報や応用情報に比べてストラテジ系の出題が多くなっいる(基本情報や応用情報は技術者向けの試験であに対しITパポート試験利用者向けの試験であため)
  
-ITパスポート試験は初級シスアド試験の一部を承継し、初級シスアドは2009年春期試験をもって廃止された。初級シスアドはITパスポト試験レベル包含し、合格者はITパスポート試験の合格レベル達していれている。初級シスアドの試験内容については当資格と、スキルレベル2に位置づけられた基本情報技術者試験FEに吸収された+2019年4月の試験から、第4次産業革命に対応て、AIビッグデタ、IoTなど新技術利活用や新技術構成する技術要素関連す出題が強化された(iパス4.0)。
  
-ただし、後述するように試験内容がテクノロジ系問題だけでなくマネジメト系の問題とストテジ系の問題も多くIT系の試験ではあものの商業知識も求められる。+2021年4月の試験からは、政府「統合イノベーショ戦略2020」に基づき各学校が教育プログムを編成すに当たっ参考にす「数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)モデルカリキュラム」に対応して、数理・データサイエンス・AIに関する出題が強化された(iパス5.0)
  
-いわゆる「社会人経験の有無がマネジメント系問題とストラテジ系問題の正答率関係している。またIT系資格と比較して非IT系企業出身者比率が高いのも特徴である。IT系企業でもITパスポート試験推奨しているものの実務としてはプログラム言語やテクノロジに関して理解度を測るには判断材料として乏しいため評価の判断材料には基本情報技術者試験(FE)以上を用いるケースが多い。反面、非IT系企業ではマネジメトやストラテジの理解度とIT系企業の人材ほどではないもののITパスポート試験でコンピュータシステムやサーバに関する知識などの理解度を測判断材料になっているケーもあるその金融庁や佐賀県など、職員にITパスポート試験推奨してる公共機関もある。民間企業では金融業界からの受験しているとされる。+2022年4月の試からは、政府「AI戦略2021」に基づき高等学校共通必履修科目「情報Ⅰ」新設踏まえ、プログラミング的思考力、情報デザイン、ータ利活用に関する出題が強化・追加されことが発表された(iパ6.0)た、iパス6.0から、プログラミング的思考力問う擬似言語を用た出題加される。
  
-事務系の職種を目指している人にとっては、日商簿記検定や秘書検定、MOSなどと共にオススメの資格と言われることもある。また、一部の大学ではITパスポート試験の対策講座が用意されている場合がある。+==== 試験内容 ====
  
-に関して老若男女わず幅広く対象としている。試験申請際し、年齢や実務経歴等によ制限はない。2021年現在、合格者最年少が8歳、最年長が86歳である。+験は多肢選択式(四肢択一)で、2016年3月より100を120分で解答する。IRT(項目応答理論)方式により1,000点満点で採点。他の試験区分記述式・事例解析(論述式)といった午後試験はない。問題の内訳及び問題数次のとおりである。総合評価の満点の60%(600/1,000)以上、かつ、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の各分野別評価の満点の30%(300/1,000)以上の両方を満たした場合に合格となる。
  
-2011年11月25日より国家試験で初めてComputer Based Testing(CBT)方式採用され試験全国101会場随時行われる。また実施日時会場ごとただし、身体の不自由よりCBT方式の試験を受験できない受験者引き続き年2回筆記方式等によりITパポー試験を実施する。それに先立ち2011年1月17日から2011年3月27日まCBT方式のリハーサル試験が行われた。リハーサル試験では合否判定は行わず試験結果は得点のみ表示した+出題される設問数100問あるが、うち8問ダミー問題ありこの8問の正誤スコアは反映されダミー問題は以後行われる試験のための出題評価られる。総合評価は92問で、分野別評価はストラテジ系32問マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行われ
  
-2011年の秋期試験までは基本情報技術者試験FEや応用情報技術者試験(AP)などと同日の4月第3日曜(春期試験)と10月第3日曜(秋期試験)の2回行われ大学や専門学校校舎といった他の情報処理技術者試験と同じ会場で筆記試験形式で行われていた。引き続き、身体不自由等によりCBT試験会場で受験できない人を対象として、筆記試験形式が特別措置として同じ程・全国すべての試験会場で行われている身体障害者手帳また医師診断書提出が必須のため、健常者は筆記試験での受験自体できない。 +内訳 
- +小問形式100問(1問につき1設問) 
-本試験は情報検定(J検やICTプロフィシエンシー検定試験(P検)などと並び入門編の情報処理の試験と位置付けらていが、世間での認知度は国家資格である本試験が最も高い+設問数 
 +ストラテジ系(経営全般)35問程 
 +マネジメント系IT管理20問程度 
 +テクノロジ系(IT技術)45問程度 
 +お、 出題した試験問題から、情報処理技術者試験筆記試験問題掲載(4月及び10月の試験令和3年度から4月の試験))に合わせて100問が公開される。
  
 +----
  
 +ちなみに、資格としての有効度としては、
 +IT系の会社に転職する中途の人が持っていたら、まあ基礎知識はあるのかな、とか、
 +新卒の人が持っていたら、少し意識高い系かな、として認められるものの、
 +実務レベルで考えたら、この資格を持っていたら、じゃあシステムエンジニアができる、
 +とかプログラミングができて、顧客の要求するシステムが作れる、みたいなものではないため、
 +実用性は低い模様。
 +※実際にIT業界に勤務して実感
  
 +業務命令で取らされたりするようならまあがんばりましょう、程度のものでしょう。
  
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 ===== 参考 ===== ===== 参考 =====
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 [[公式サイト||https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/]] [[公式サイト||https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/]]


itパスポート試験.1693129347.txt.gz · 最終更新: 2023/08/27 18:42 by moepapa